593年11月蘇我馬子、法興寺(現 飛鳥寺)建立。平城遷都にともない、718年法興寺を平城京に移建、寺名を元興寺に改める。南都七大寺のひとつに数えられる大寺であった。極楽坊はかつての僧房の一部。行基葺きと呼ぶ特殊な葺き方をした屋根をもつ本堂(国宝)、天平の僧房の様式を伝える禅室(国宝)、元興寺大塔のヒナ型といわれる五重小塔(国宝)、本尊阿弥陀如来坐像(重文)ほか寺宝は多い。極楽坊の智光曼荼羅(ちこうまんだら・重文)は浄土三曼荼羅のひとつで中世庶民信仰を伝えるものとして名高い。
和銅3年(710)、奈良盆地の北端に造られた平城京が新しい都と定められました。元明天皇が律令制に基づいた政治を行う中心地として、飛鳥に近い藤原京から都を移したのです。中国・唐の長安城などを模範とした都をつくることは、当時の東アジアの中で国の威厳を示す意味もありました。その後、聖武天皇は740年から745年まで、都を転々と移しますが、745年には再び平城京を都としました。そして長岡京に都が移る784年までのあいだ、奈良の地が都として栄えたのです。
春日山は春日大社の神山として1000年以上も伐採が禁じられていたため、カシ、シイ類を主体とした常緑広葉樹林の原始林となっています。昼なお暗い山内には、モリアオガエル、ヒメハルゼミ、カスミサンショウウオなど珍しい動物が生息しています。昭和30年に特別天然記念物に指定され、また平成10年(1998)世界遺産に登録されました。